FUTUREWINDOWS
TROPOS
TROPOS

トロポス・トロポスNEO

トロポス(主にオフィスビル,学校施設向け)

トロポスは、外部ガラスの内側に設置して可変型ダブルスキンを構成するインナーガラスユニットです。
ペリメーターゾーンにおける温熱環境の改善・空調負荷の低減効果により、快適な室内環境の実現と省エネルギー社会の実現に貢献することを目的に開発されました。
可変型ダブルスキン・・・外部ガラスとトロポスで構成される空間(キャビティ)に蓄積される熱を機械的または人為的にコントロールして熱的性能を変えることができるダブルスキンシステム。時々刻々と変化する外部環境(気温、日射など)に合わせた運用を行うことで、一般的なダブルスキンよりも快適性や省エネ性を向上させることができます。

トロポスの設置イメージ

トロポスNEO(主に自動車ショールーム向け)

室外側からの視認性が重要となる施設において、インナーガラスを可動式としたダブルスキンシステム「トロポスNEO」をトヨタ自動車株式会社と共同開発しました。
この開発では、オフィスビル用として製品化されていた「トロポス」をベースとして、自動車ショールームの大きなガラス面に対応するために製作可能なトロポスユニットの大型化を実現しました。
また、高透過性、高断熱・遮熱性をもつガラス素材の採用により、ダブルスキン利用時における視認性の低下を極小化しました。
さらに、インナーガラスを1ヶ所に集めて収納し、ほぼ全面でシングルスキンとダブルスキンを切り替えることができる「電動収納システム」を開発しました(オプション提案)。

電動収納システムを利用したダブルスキン(追加オプション)

トロポスNEO導入例(某店舗)

環境測定の様子(室内空調運転:夏26℃、冬20℃)

ガラスとアルミフレームを一体化する技術でスリムな意匠を実現

トロポスは『従来にない最小のサッシ枠寸法を実現すること』をデザインコンセプトに開発され、最小フレーム見付寸法23mmを実現しています。この実現には“必要十分な剛性と機能をもつサッシとシーリング等の充填材によってガラスを支持する” という従来の一般窓の考え方を「ガラスとフレームを一体化し、必要な剛性や機能はそれぞれに分担して持たせる」へと根本的に変えることで解決をしました。
これによって、外部ガラスの内側にもう1枚ガラスユニットを設置した場合においても、広い視認性を確保し、居室者への心理的な圧迫感を与えない室内環境をつくることを可能としました。
※ガラスとフレームを一体化させる技術は、国内・海外(アメリカ、シンガポール、ヨーロッパ)で特許を取得しています。

トロポス・トロポスNEOの最大製作寸法とフレーム形状

対応サイズ

≦ W 2,000mm × H 4,000mm

≦ W 1,500mm × H 2,700mm

ユニットフレーム形状

※トロポスNEOの場合:Low-Eガラス→高透過トリプルLow-E複層ガラス  透明ガラス→高透過ガラス

インナーガラスにスライド開閉機能を持たせたることで様々な運用に対応

全閉:ダブルスキンとして利用 開放:シングルスキンとして利用

非常に高い(U=1.3W/㎡・K)

断熱効果

既存ガラスと同等(U=5.6W/㎡・K)

非常に高い(SC=0.34)

遮熱効果

既存ガラスと同等(SC=0.84)

通常運用時(通年) 高い断熱性能・遮蔽性能を発揮して、夏季の暑い外部環境から室内へ流入する熱、冬季の暖房した室内熱の室外への流出、日射熱の侵入を軽減させる。このように外部環境の天候変化の影響を受けにくい室内空間をつくり、快適性向上や省エネ効果を得ることができる。

運用例

夏季の夜間 外気温が低くなる夜間に開放することで室内の熱を効率よく逃がし、翌日の冷房立ち上り負荷を低減させる。
冬季の日射が差込む時間帯 日射熱を直接採り込み暖房負荷を低減させる。
※直達日射を浴びると暑さを感じる場合があるため、普段はダブルスキンとして運用し、日射熱はキャビティ内に貯めて必要量分だけを開閉して2次的に採り込んだ方が快適性・省エネ性が高くなる場合が多い。

その他(一時的な開閉) 外部ガラスの開閉やブラインドの操作、ガラスクリーニングなどのメンテナンス時に開閉を容易に行うことができる。

※上記表にある熱貫流率(U)と遮蔽係数(SC)は、アウター側に単板透明ガラス、インナー側にトロポスNEOを設置した場合の性能値です。これらの値は、使用するLow-Eコーティングの種類やキャビティ容積等によって変化します。

優れたコストパフォーマンス

トロポス・トロポスNEOを設置して可変型ダブルスキンを構築すると、従来よりも少ないエネルギーで、従来よりも快適な室内空間をつくることができます。これらの効果を考慮した投資費用(イニシャルコスト)の回収シミュレーションの一例をご紹介します。

投資回収シミュレーションの例

省エネ効果(空調負荷削減) (1) ピーク電力(最大デマンド)カットによる基本料金の削減
(2) 消費電力低減による電力量(従量)料金の削減
快適性 (3) 窓付近のスペースは、居室者に暑さ・寒さの我慢を生じさせる環境であるため、使用されていないこともある。この環境が改善することによって快適に使用できる床面積の増加、室者の満足度向上による費用効果
ランニングコスト (4)トロポス設置によってガラス面積が増加したことによるクリーニングやメンテナンス費用増加(室内側設置のため3ヶ月に1回実施)

※契約電力は30分毎の平均使用電力で決まるため、電力の使用状況によっては期待効果が得られない可能性があります(空調が抑えられた分を他の動力に使用する等)。トロポス設置後の開口部性能に合わせたピーク電力の設定と管理をして頂く必要があります。
※建物の規模や形状、開口部の面積や設置方位、使用する機器設備の性能や運転状況、気象条件等の影響を受けるため、このシミュレーションは実際の数値を保証するものではございません。

PAGE TOP